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「サービス付き高齢者向け住宅って何?」
「サ高住と有料老人ホームの違いを知りたい」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
サービス付き高齢者向け住宅とは、安否確認や生活相談サービスを実施している高齢者向け賃貸住宅のことです。
また、サ高住と有料老人ホームの主な違いには、提供されるサービスや費用です。
この記事では、サ高住について解説します。また、サ高住と有料老人ホームの違いについてもお伝えするため、サ高住について知りたい方は読んでみてください。
あんしるは、サ高住を探している方に施設紹介サービスを実施しています。無料で相談できるため、北海道内でサ高住や老人ホーム選びに悩んでいる方はご相談ください。
サ高住とは「サービス付き高齢者向け住宅」のことで、高齢者の単身もしくは夫婦が安心して生活できる賃貸住宅です。サ高住には、下記の2つがあります。
一般型サ高住 | 介護付きサ高住 |
---|---|
主に自立度の高い方が生活する。 常駐スタッフは日中のみであり、緊急時は24時間対応。 | 24時間スタッフが常駐しており、必要に応じて介護も提供する。 |
老人ホームのように1日のスケジュールが決まっていないため、入居する方の希望する生活を送れるメリットがあります。また、外出や外泊が自由に可能です。
サ高住は、2024年7月末時点で全国に約29万戸あると報告されており、北海道には約24,000戸あります。
参考記事:サービス付き高齢者向け住宅の最新動向(2024年7月)(サービス付き高齢者向け住宅 情報システム)
北海道のサービス付き高齢者向け住宅一覧 (サービス付き高齢者向け住宅 情報システム)
サ高住の主な特徴は、以下の通りです。
それぞれ解説します。
サ高住はバリアフリーの住宅で、居室内に原則5つの設備を設けることを義務づけています。5つは下記のとおりです。
室内に上記の設備が整っていると、今まで住んでいた場所と同様の生活ができるでしょう。
トイレ・収納・洗面所の設置率は、約98%とほとんどの室内にあります。しかし、キッチンと浴室が室内に設置してあるサ高住は、2020年時点で約2~4割と少ないことが現状です。
室内に設置されていない場合は、共用となっているデメリットがあります。しかし、共用であれば入居者との関わる機会が増加するメリットもあります。
参考記事:情報提供 サービス付き高齢者向け住宅の現状等 (国土交通省)
サ高住は賃貸住宅に分類されており、自由に外出や外泊が可能です。制限されることがないため、今まで通りの生活ができるでしょう。
サ高住では、毎日安否確認があり所在を伝えておく必要があります。外出・外泊時は職員に伝えておきましょう。
サ高住の床面積は、先ほど解説した5つの設備が居室にある場合は、原則25㎡以上と義務づけられています。
ただし、リビング、食堂、キッチンなどの共同設備を利用するために十分な面積がある場合、居室は18㎡以上と定められています。
約8割のサ高住は25㎡未満と報告されており、平均は22.0㎡です。サ高住の居住スペースは施設や居室ごとに異なります。
面積 | 割合 |
---|---|
13㎡以上18㎡未満 | 0.1% |
18㎡以上20㎡未満 | 64.2% |
20㎡以上25㎡未満 | 14.2% |
25㎡以上30㎡未満 | 12.3% |
30㎡以上40㎡未満 | 4.9% |
40㎡以上 | 4.3% |
サ高住に広さを求める場合は、住宅を探す際に条件に合う部屋があるか確認しておきましょう。
参考記事:情報提供 サービス付き高齢者向け住宅の現状等 (国土交通省)
サービス付き高齢者向け住宅について (厚生労働省)
サ高住で受けられる主なサービスは、生活相談と安否確認です。
生活相談サービスは、日常生活における買い物や受診の付き添いなどをサポートしてもらえます。
普段は身の回りのことが自分でできている方も、体調の悪いときに生活相談サービスがあると安心です。
安否確認サービスは、1日1回以上常駐しているスタッフが訪問したり、居室に動きや熱を感知するセンサーを設置したりして、居住者の確認を行います。
安否確認サービスがあると、孤独死の予防が可能となり安心して毎日生活できるでしょう。
近年は一人で亡くなってしまう方が増加傾向にあり、単身での生活は孤独死のリスクが高くなってしまいます。
警視庁によると、2024年1~3月の約3割は自宅で一人で亡くなったと報告されています。また、自宅で亡くなった方の約8割は65歳以上と報告されているのです。
北海道は、全国で8番目に65歳以上の方が一人で亡くなっており、他人事ではありません。
孤独死を予防したいと考える方は、安否確認サービスのあるサ高住での生活を検討すると良いでしょう。
関連記事:(参考)死因別統計データ (国土交通省)
令和6年第1四半期(1~3月分)(暫定値)における死体取扱状況(警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者)について (警視庁)
年齢階層別(令和6年1~3月分暫定値) (警視庁)
都道府県別(令和6年1~3月分暫定値) (警視庁)
サ高住は、必要時に介護サービスを受けることが可能です。
基本的にサ高住で提供される介護サービスは外部サービスであり、サ高住の職員が介護を行うケースはほとんどありません。
必要に応じて外部の介護サービスと契約し介護を受けられるため、もし状態が変化したときも、サ高住での生活を続けられるでしょう。
サ高住の利用条件は、下記に当てはまる方です。
年齢が60歳以上であれば、要支援・要介護認定を受けていなくても入居可能です。
サ高住にかかる費用は、以下の通りです。北海道の一般的なサ高住にかかる費用は、約10万~15万円程度です。
入居費 | 0円~約100万円 |
---|---|
月額家賃 (共益費・サービス費含む) | 約5~50万円 |
介護サービス費用 | 外部サービスを利用した分の自己負担額 特定施設の場合は、介護度ごとの定額料金 |
上記以外にかかる費用 | ・光熱費 ・日用品代 ・医療機関の受診にかかる費用 ・食事や送迎などのオプション料金 |
サ高住によっては食事がオプションになっている場合があります。食事のオプション料金は、最低4万円~6万円とサ高住によって異なっており、家賃と別にかかるため注意してください。
サ高住では、家賃や食費・日用品代などの費用は、介護保険の適用にならず実費になります。
介護保険が適用されるのは、サ高住に住んでいる方がデイサービスや訪問看護などの外部サービスを契約して、利用した場合にかかる費用です。
たとえば、訪問看護を30分以上1時間未満の外部サービスを週2回利用した場合にかかる自己負担額は、介護保険が適用されるため、月7千円程度です。
要介護度や住んでいる地域、自己負担割合、必要な処置などで自己負担額は異なるため、上記は参考程度にしてください。
計算式は以下のとおりです。1単位あたりは10円となっています。
例)北海道札幌市在住(7級地)自己負担額1割の方 訪問看護を30分以上1時間未満で週2回利用
訪問看護1回あたり821単位×8回×10.21円×0.1
サ高住にかかる費用は約10万円に加えて、外部サービスを利用した金額となり、一般的な住宅での介護と大きく費用が変わらないため、金銭的な負担が増加する可能性は低いでしょう。
参考記事:地域区分について (厚生労働省)
サ高住と有料老人ホームの主な違いは、下記があります。
それぞれ見ていきましょう。
サ高住と有料老人ホームで受けられるサービスや居室面積の違いは、表の通りです。
サ高住 | 有料老人ホーム | |
---|---|---|
受けられるサービス | ・安否確認サービス ・生活相談サービス ・介護サービス(介護型のみ。介護は外部委託) | ・入浴・排泄・食事の介助 ・洗濯・掃除 ・健康管理 |
スタッフ | 24時間常駐 77.1% 日中のみ常駐 22.9% | 24時間常駐 |
居室面積 | 原則25㎡以上 | 13㎡以上 |
サ高住は、自分で身の回りのことをできる方が多く、日常的な介護サービスは有料老人ホームと比較すると少ないでしょう。
居室面積は、有料老人ホームよりも広いケースが多く、自分らしい生活を送れる可能性が高いです。
参考記事:情報提供 サービス付き高齢者向け住宅の現状等 (国土交通省)
参考記事:高齢者向け住まいについて (厚生労働省)
有料老人ホームには、「介護付き」「住宅型」「健康型」があります。ここでは、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホームとサ高住の費用を比較します。
施設の種類 | 入居にかかる費用 | 月額費用 |
---|---|---|
サービス付き高齢者向け住宅 | 0円~100万円 | 平均10~約30万円 |
住宅型有料老人ホーム | 0円~500万円 | 平均10~約30万円 |
介護付き有料老人ホーム | 0円~1,500万円 | 平均15~約30万円 |
住宅型・介護付きの有料老人ホームは、サ高住と比較して入居費が高くなるケースが多くあります。
また、介護付き有料老人ホームの場合は、サ高住よりも月々の費用が高くなるでしょう。
有料老人ホームとサ高住の入居条件は、下記のとおりです。
施設の種類 | 入居条件 |
---|---|
サービス付き高齢者向け住宅 | ・60歳以上の方 ・60歳未満の要支援・要介護認定を受けている方 |
有料老人ホーム | ・老人 |
有料老人ホームは、入居条件が「老人」であり、明確な基準がありません。
しかし、有料老人ホームによっては、自立の方の入居を断られるケースがあります。サ高住は自立の方も入居可能です。
また、認知症がある場合、サ高住への入居は断られる可能性があるが、有料老人ホームは入居可能です。
参考記事:高齢者向け住まいについて (厚生労働省)
サ高住の問題点は、以下の4つです。
一つずつ解説します。
サ高住は、基本的に自立した方を入居の対象としています。自立の状態で入居していた方が、病気や認知症により要介護度が高くなると、対応できないと退去させられる可能性があるのです。
重度認知症に対応した実績のあるサ高住は全体の約4割と報告されています。
重度の認知症に対応していない住宅も約1割あるため、認知症が悪化するとサ高住での生活は難しいかもしれません。
北海道に介護付きのサ高住は約4,000戸と全体の2割であり、状態によってはサ高住以外の選択も必要になるでしょう。
参考記事:情報提供 サービス付き高齢者向け住宅の現状等 (国土交通省)
サ高住によって設備が充実していたり、立地や居室面積が好条件になったりすると、月額費用が高くなるでしょう。
月額費用が高くなると、金銭的に負担になる可能性があります。サ高住を選ぶときは、重視する条件を決めて、金銭的に負担のない場所を選びましょう。
看取りの実績があるサ高住は全体の約4割と報告されています。看取りに対応していないサ高住は約1割です。
第二の住宅であるサ高住で看取りまで過ごしたいと考えている方は、入居する時点で看取りに対応しているのか確認しておきましょう。
参考記事:情報提供 サービス付き高齢者向け住宅の現状等 (国土交通省)
サ高住は医療サービスに特化していない施設が多く、医療サービスは主に訪問サービスです。看護師が在籍しているサ高住では、医療サービスを受けることが可能です。
医療サービスのうち、胃ろうや経鼻からの経管栄養や吸引が常時必要な方は、サ高住への入居を断られる可能性が高い点には注意してください。
医療サービスが必要な方は、介護医療院やご家族の協力やサービスを複数活用して在宅での生活を検討してもよいかもしれません。
今回は、サ高住の特徴について解説しました。
サ高住は、安否確認や生活相談ができる高齢者向けの賃貸住宅です。バリアフリーであり、今まで住んでいた自宅と同様に過ごせる場所が見つかるかもしれません。
サ高住へ入居を考えている方は、条件に合う住宅を探してみましょう。あんしるでは、札幌を中心に北海道全域のサ高住や老人ホーム紹介サービスを行っています。
ご自身でサ高住を探すには、時間や労力がかかります。あんしるは、無料で施設紹介や入居までのサポートを実施しているため、サ高住を探している方はご相談ください。