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「老人ホームの面会に行くペースはどれくらいなの?」
「他の家族の面会回数を参考にしたい…」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
面会は2週間に1回程度、1回の面会時間は約30分~1時間の方が多くいます。
この記事では、面会頻度や滞在時間を統計を元に解説します。また、面会が少ないことで起こりうるリスクや、訪問時の注意点もお伝えします。
面会について悩んでいる方は、参考にしてください。
2つの論文を参考にすると、約5割の方が1~2週間に1回のペースで、面会していると報告されています。
面会の間隔 | 割合 |
月に数回 | 17.8% |
週に1回 | 28.6% |
週に2~3回 | 28.6% |
毎日 | 25% |
面会回数が多いケースでは、時間に余裕のある方や、施設と自宅が近い場合がほとんどです。
無理をして毎日面会する必要はありません。あなたの時間があるときに行きましょう。
参考記事:特別養護老人ホームに入所している認知症を有する高齢者の家族との面会の有り様 (国立大学法人 千葉大学 千葉看会誌 VOL.28 No.1 2022.9)
特別養護老人ホームの入居者に面会する家族が行う “施設家族介護” (家族看護学研究 第14巻 第1号 2008年)
2つの論文によると、約4割の方が面会時間は30分~1時間です。家族との関係性次第で、面会時間は異なります。
面会の間隔 | 割合 |
1時間未満 | 約21% |
1時間以上2時間未満 | 約18% |
2時間以上3時間未満 | 約21% |
3時間以上 | 約40% |
論文によっては、統計時期が2000年代のため、長時間面会しているケースが報告されています。
しかし、近年は感染症予防のために、面会時間を決めている老人ホームも少なくありません。
面会は時間が長ければ良いわけではありません。家族との面会も重要ですが、あなたの時間も大切にしましょう。
参考記事:特別養護老人ホームに入所している認知症を有する高齢者の家族との面会の有り様 (国立大学法人 千葉大学 千葉看会誌 VOL.28 No.1 2022.9)
特別養護老人ホームの入居者に面会する家族が行う “施設家族介護” (家族看護学研究 第14巻 第1号 2008年)
老人ホームで面会するときの注意点は、以下のとおりです。
それぞれ見ていきましょう。
面会する場合は、午後に訪問しましょう。
老人ホームは午前中に業務が集中しているため、スタッフが忙しく動いています。面会に行っても、周囲が忙しくしていると落ち着いて面会できないかもしれません。
荷物の受け取りなど短時間で済む内容であれば、午前の訪問でも構いません。しかし、老人ホームでゆっくり面会したいと考えている方は、午後の訪問がおすすめです。
面会時間は11時ぐらいから17時まで、もしくは13時~16時までと施設次第で異なります。
面会時間は、施設内の掲示物や入居契約時に確認しておきましょう。
あなたが体調不良のときは、面会を控えましょう。
高齢者は免疫力が低下しているため、あなたが問題ないと思っていても、面会により発熱などの症状を起こす可能性があるからです。
また、あなたの症状は家族だけでなく、他の入居者に影響を与えるリスクもあります。集団感染した場合には面会禁止となり、会えない期間が長くなってしまいます。
体調が悪いときは、面会を控えましょう。
老人ホーム入居時に面会制限の有無や、家族以外の面会が可能か確認しましょう。
近年は感染症により面会禁止となっている施設が多かったですが、最近は減少しています。
しかし、家族以外の面会や中学生未満の面会が禁止されている施設もあるため、確認が必要です。
もし確認せずに、面会できない方が老人ホームを尋ねても面会できません。面会できなかった場合、お互いに悲しくなってしまうでしょう。
入居時に面会ルールを確認しておくと「面会に来たのに会えなかった」と後悔せずに済むでしょう。
老人ホームは生活の場となるため、自宅の環境と近くなるように、食べ物や物品の持ち込みが許可されています。
しかし、全ての食べ物や物品が許可されているわけではありません。
たとえば、もちや団子など高齢者が事故を起こすリスクがある食品、火器、生花、陶器のように事故や感染源になる可能性があるものです。
陶器は、割れない保証や割れたときの弁償ができないため、断られる可能性が高いです。
物品や食品を持ち込みたいと考えている方は、持参する前に老人ホームのスタッフに確認しておきましょう。
老人ホームでの面会が少ないと起こりうるリスクには、下記があります。
ひとつずつ解説します。
家族が面会に来ない期間が長くなると、入居している方が不安になってしまいます。
不安が増加すると帰宅願望や介護拒否など、トラブルを起こすリスクがあります。
たとえ、認知症の方であっても、家族の面会があった日は笑顔が見られたり、徘徊・興奮が軽減したりするケースもあり、心の支えになっているのです。
しかし、仕事や家庭が忙しく時間を作れない方もいるでしょう。
最近はスマートフォンを持って入居する方もいるため、時間があるときにメッセージや電話で連絡を取ってみてください。
面会回数が少ないと、認知症が進行してしまうリスクがあります。老人ホームに入居している方は、毎日決まった生活を送っています。
家族の面会が少ないと、日常生活の刺激や社会的な関わりが減少するために、認知症が進行してしまうかもしれません。
ある論文によると、面会により認知障がいの予防に期待できると報告があります。
面会により表情が笑顔になったり、自身や家族の話をしたりするなど、老人ホームでスタッフが関わるときとは違った一面が見られるのです。
定期的な面会により、認知症の進行を予防する効果に期待できるかもしれません。
参考記事:特別養護老人ホームの入居者に面会する家族が行う “施設家族介護” (家族看護学研究 第14巻 第1号 2008年)
面会の少ない家族は、入居者の体調が悪化したときに、「時間があるうちに会っておけば良かった」と後悔する可能性があります。
仕事や家庭が忙しく面会できなかった方が、入居している方の体調悪化時や亡くなったときに後悔するケースは多くあります。
もし家族の体調が悪化したときも、定期的に面会していると「介護をやりきれた」「自分にできることをやり遂げた」と後悔せずに済むでしょう。
老人ホームでの面会を続けるためのポイントは、主に2つです。
それぞれ見ていきましょう。
面会を続けていくためには、無理のない回数を心がけましょう。
老人ホームに入居する期間は、一人ひとり異なり、長期間となる可能性もあるからです。
面会を義務だと感じている方もいます。
しかし、義務に感じた結果、面会を負担や苦痛に感じてしまい、長期間の入居になった場合、回数が減ってしまうかもしれません。
「面会に行きたくない」「苦痛」と感じたら、自分の時間を作り、リラックスする期間を作りましょう。
今まで家族と離れて暮らしていた場合は、これまで通りの面会頻度で問題ありません。
負担なく通える回数で面会を続けましょう。
面会を継続して行いたいと考えている方は、通える範囲の老人ホームに入居してもらうことも重要です。
たとえば、片道15~30分程度であれば、面会に通いやすいでしょう。他にも通勤途中の老人ホームへの入居もおすすめです。
もし、片道1時間以上の場合、1回の面会で2時間必要であり、負担になるかもしれません。
面会を長期間続けたいと考えている方は、通える範囲で老人ホームを探しましょう。
老人ホームの探し方については、下記の記事で解説しているため参考にしてください。
今回は、老人ホームの面会頻度や面会時のポイントについて解説しました。
面会により、入居している方は不安を軽減して、老人ホームでの生活を安心して過ごせるでしょう。
面会は家族との関係や、家庭・仕事などの事情で一人ひとりかけられる時間が違います。あなたの負担とならないように、面会をしましょう。
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