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「母親・父親が70代になり怒りやすくなったけど、認知症の初期症状なの?」「親が怒りっぽくなったときの対応を知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
怒りっぽい性格になったと感じるときは、認知症の初期症状かもしれません。この記事では認知症の症状や、怒りっぽい性格に変わる原因を解説します。
また、認知症で怒りっぽい性格になった方への対応についてもお伝えします。家族が認知症で怒りっぽくなったり、対応に困ったりしている方は参考にしてください。
認知症の初期症状には「怒りっぽい」があります。怒りっぽい性格に変わることは、「易怒性」と呼ばれています。
認知症は、脳の萎縮や血流障害により、さまざまな症状が発症する病気です。
認知症の初期症状には、易怒性以外にも、記憶障害や自分のいる場所や時間がわからなくなる見当識障害などがあります。
また、認知症の症状には、記憶障害などの中核症状以外にも、周辺症状(BPSD)があります。
中核症状・周辺症状の違いについては、次の章で解説していきます。
認知症の中核症状・周辺症状は、下記のとおりです。
中核症状 | |
記憶障害 | 今起きたことを覚えられない、記憶がすっぽり抜けてしまう |
見当識障害 | 今いる場所や時間・日付がわからなくなる |
失行 | 今まで使用できていた物が使えなくなる 例)箸の使い方がわからない |
失認 | 見ている物を認識できない 例)食事を配膳しても食事とわからない |
失語 | 頭では言葉が出ていても言葉を声に出せなくなる |
実行機能障害 | 物事の順番を考えて実行できなくなる 例)バナナの皮を剥かずに食べるなど |
周辺症状 | |
興奮・易刺激性・徘徊・暴力 | 不安なことがあるが、解決方法がわからず興奮したり、徘徊したり、怒りっぽくなったりする |
幻覚・妄想 | 物盗られ妄想や被害妄想 |
不安・うつ状態 | 不安やストレスからうつ状態へ発展するケースがある |
自発性の低下 | 周囲への関心が少なくなる |
上記のとおり、認知症の症状はさまざまです。中核症状は、認知症の方に多く見られる症状ですが、周辺症状はすべての方に起こる症状ではありません。
表に記載している症状が見られたときは、認知症の可能性があるため、医療機関を受診してみましょう。
参考記事:認知症疾患診療ガイドライン2017 第2章 症候,評価尺度,診断,検査 (一般社団法人 日本神経学会)
認知症により怒りっぽい性格へ変わる原因は、以下のとおりです。
ひとつずつ見ていきましょう。
認知症により怒りっぽくなる方は、ストレスや不安を抱えている可能性が高いです。認知症を発症すると、今までできていたことができなくなり、ストレスになります。
また、家族からは「なぜできないのか」と否定されるケースも少なくありません。
否定される機会が多くなると、「また否定されるかもしれない」と不安を感じたり、ストレスが増加したりして、怒りっぽくなってしまうのです。
認知症の方は、記憶障害や見当識障害により、自分の置かれている状況がわからなくなっています。
周囲の状況がわからない状況で、誰も教えてくれない場合は怒る原因になるでしょう。
また、家の環境が変わっていたり、認知症による記憶障害で知らない家族がいたりすることも、怒りっぽくなる原因のひとつです。
認知症の方が自宅で生活する場合は、安易に家のレイアウトを変更せず、住み慣れた環境で過ごせるようにしましょう。
周囲の状況が自身の覚えている状態と変化がなければ、安心して生活できる可能性が高まるでしょう。
認知症の方は、自分の感じている症状をうまく伝えられないことも、怒りっぽい性格になる原因のひとつです。
失語や記憶障害により伝えたいことがあっても、言葉に詰まってしまったり、うまく伝えられなかったりするため、怒りっぽくなってしまいます。
伝えたいことがある様子のときは、目線を合わせてゆっくり話を聞く姿勢で対応すると、怒りっぽくなる機会を減らせるかもしれません。
怒りっぽい性格になった方は、認知症による症状に対して笑われたり、叱ったりされた経験から、プライドを傷つけられたと感じている場合があります。
認知症による記憶障害のある方でも、非難されたり笑われたりするなど、不快に感じた場合は覚えているケースがあるのです。
認知症による症状であっても、誠実な対応を心がけましょう。
認知症で怒りっぽい性格の方に避けるべき対応は、下記のとおりです。
それぞれ解説するため、認知症の方に対応するときの参考にしてください。
認知症で怒りっぽい性格の方と接するときは、怒りをぶつけないようにしましょう。認知症のある方に対応していると、イライラしてしまうケースは多くあります。
しかし、怒りをぶつけると、認知症の方はなぜ怒られているのかわからず、さらに怒ってしまい、暴力や暴言を受けるリスクを高めます。
イライラしても怒りをぶつけないよう、落ち着いて対応しましょう。
イライラが軽減しないときは、時間を空けて対応したり、一人の時間を作ったりすることも検討してみてください。
認知症で怒っているときは、動けないようにする手段を選ぶのは控えましょう。
歩いたり起き上がったりできる方を動けない状態にすると、逆効果になるからです。怒りがヒートアップして、怪我や事故を起こすリスクが高くなります。
怒っている方と距離を空けたいときは、外出する方法が有効です。距離や時間を空けて接すると、怒りが軽減して冷静に接してもらえるかもしれません。
どうしても動けないようにする場合は、本人の理解を得てから実行しましょう。
認知症で怒っている方は、記憶障害により原因がわかっていないケースがあります。
認知症を発症した方の記憶は、一連の物事が抜けてしまっている状態です。加齢によるもの忘れであれば、前後を説明すると思い出せる方がほとんどです。
しかし、認知症の方は記憶が抜け落ちているため、前後を説明されても思い出せません。
原因を無理に見つけようとしても、本人はわからないため逆効果になってしまうかもしれません。
怒っている方に対して、まずは今の行動を取っている理由を確認してみましょう。
確認したときに本人から「わからない」と返答があったときは、「辛いですね」など気持ちに寄り添う対応をおこなってみてください。
認知症の初期症状で怒りっぽい性格になった方への対応には、下記があります。
ひとつずつ解説します。
怒りっぽい性格の方に対応するときは、共感を心がけましょう。
怒っていることを否定すると、冒頭で解説したようにプライドを傷つけられたと感じて、症状が悪化する可能性があるからです。
怒っている理由には、ストレスや不安があったりするため、「なにか不安や辛いことはありますか?」と声をかけると、悩みを打ち明けてもらえるかもしれません。
認知症の方は、同じ悩みを繰り返し訴えるケースがあります。「さっきも伝えましたよ」といった否定ではなく、悩みを解決できたときと同様の対応を続けましょう。
認知症で暴言や暴力などの危険行為があるときは、距離を置きましょう。
怒りっぽい性格の方は、認知症が進行すると暴力や暴言などの危険行為に発展する場合があります。
暴言や暴力があると、介護する方や家族の身の安全が確保できず、怪我や事故のトラブルを起こすかもしれません。
距離を置くには、一定時間外で過ごしたり、後述する医療機関の受診や施設への短期入居が有効です。
認知症による症状で怒りっぽくなったときは、かかりつけ医や医療機関を受診しましょう。
かかりつけ医がない方が受診するときは、脳神経内科や精神科(メンタル科)、もの忘れ外来の診療科のある医療機関を選びましょう。
医師に認知症で怒りっぽいことを相談すると、さまざまな検査や症状を調整するための内服薬を処方してもらえます。
家族が介護による精神的なストレスがあり、緊急性があると判断されれば、一時的な入院も提案されるでしょう。
一時的な入院は「レスパイトケア」と呼ばれ、家族の身体面・精神面で休息してもらうための期間です。
認知症の症状に悩むときは、医療機関に相談してみてください。
認知症による症状で怒りっぽくなった方を自宅で対応できないと感じた場合は、施設への入居も検討する時期です。
認知症は進行すると、怒りっぽい性格になる以外にも、日常的に介護が必要な状態になります。
自宅での介護を大勢の家族で協力できれば、負担は少なく済みます。しかし、介護する方が少なければ負担になり、うつ病を発症するなど今後の生活に影響を及ぼします。
「介護が限界、怒りっぽくなった親の介護が辛い」と感じるときは、施設への入居を検討してみてください。
あんしるでは、北海道で施設を探すサポートを無料でおこなっています。 認知症の介護を限界と感じたときの対処法について、下記の記事で解説しているので、合わせて読んでみてください。
今回は、認知症の初期症状で怒りっぽい性格になる原因や、対応について解説しました。
怒りっぽい性格になったときは、他の認知症の症状も現れているケースがあります。認知症は進行性の病気であり、今後介護が必要になる可能性が高いです。
親が70~80代になり怒りやすくなったときは、認知症の可能性が高いため、検査のために医療機関を受診してみましょう。
また、認知症の親の介護を自宅で続けると、精神的に負担となり、心身に影響を及ぼすかもしれません。無理して介護を続けず、施設への入居も検討してみてください。
あんしるでは、北海道の介護施設を無料で紹介しています。
相談から介護施設の入居まで無料でサポートするため、親が怒りっぽい性格になり困っている方は、お気軽にご相談ください。