老人ホームの体験入居期間や費用・相場はどれくらい？施設で生活する際に見るべきポイントも解説

「老人ホーム選びに失敗したくないとき体験入居はしたほうがいいの？」「施設で過ごすときに見ておくポイントを知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

老人ホームの体験入居は、自分に合う施設を見つけたいと考える方が利用しています。

施設で見ておくべきポイントは、雰囲気や設備、スタッフとの距離感などさまざまです。

この記事では、体験入居にかかる費用や利用できる期間・施設について解説します。また、体験入居を利用する流れについてもお伝えします。

老人ホーム選びに失敗したくないため、体験入居を検討している方は、読んでみてください。

老人ホームの体験入居にかかる費用は1日約5,000円～1万円

老人ホームの体験入居にかかる費用・相場は、1日5,000円～1万円です。

体験入居は1日だけできる老人ホームもありますが、ほとんどの施設では2泊3日するケースが多くなっています。

1日のみでは、スタッフや施設の雰囲気がわからなかったり、老人ホームでの暮らしを十分に体験できなかったりするためです。

体験入居にかかる費用は、介護保険が適用されず、全額自己負担になります。

最低でも約2～3万円かかると想定しておいてください。

老人ホームで体験入居できる期間は1週間

老人ホームで体験入居できる平均期間は、約1週間です。

老人ホームによって体験入居の期間が2泊3日まで、最長3か月などルールが異なります。

気になる施設があったときは、申し込む前に確認しましょう。

体験入居ができる老人ホームの種類

体験入居ができる老人ホームの種類・体験入居できる期間は、以下のとおりです。

施設の種類	体験入居期間
ケアハウス	1日～1週間
グループホーム	1日～1週間
有料老人ホーム	1日～最大30日間
特別養護老人ホーム	最大30日間（ショートステイ利用）
サービス付き高齢者向け住宅	1日～最大1週間

各施設の特徴についても解説するため、参考にしてください。

ケアハウス

ケアハウスは60歳以上で「日常生活は一人で可能だけど、自宅で一人暮らしは不安」と感じる方が利用できる施設です。

ケアハウスは人気があり、満室になっている施設も少なくありません。

満室のケアハウスでは、体験入居を実施していない施設もあるのです。

体験入居を希望する方は、事前にホームページを確認したり、電話で問い合わせたりしましょう。

ケアハウスについて詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせて読んでみてください。

グループホーム

グループホームは、下記の条件を満たす方が利用できる施設です。

• 認知症がある
• 要介護認定が要支援2・要介護1～5
• 施設が建設されている市区町村に住民票がある

グループホームは、地域に密着した施設のため、施設のある市区町村に住民票を持っている方のみが利用可能です。

住民票のある地域以外のグループホームを利用する場合、断られるケースが多いため注意しましょう。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、高齢者の方が利用できる施設です。

住宅型や介護型の老人ホームがあり、入居する方の介護度に合わせて施設を選べます。

また、施設によっては設備が豊富な点も有料老人ホームの魅力です。

設備が整っている施設では費用も高くなるため、経済的な余裕のある方におすすめできます。

サービス付き高齢者向け住宅

サ高住は、高齢者が利用できる老人ホームで、安否確認や日常生活における買い物や受診の付き添いサポートを受けられます。

また、他の施設と比較して、外出や外泊がしやすい老人ホームです。

サ高住について詳しく知りたい方は、下記の記事も読んでみてください。

体験入居するときの流れ

体験入居するときの流れは、以下のとおりです。

1. 施設を見学
2. 体験入居を申し込む
3. 施設と面談
4. 体験入居へ
5. 体験入居終了後に施設を利用するか決める

体験入居は施設に申し込んだからといって、すぐにできるわけではありません。

施設の空き状況や面談の結果によるため、スケジュールに余裕を持っておきましょう。

「仕事や介護が忙しくて、施設を探す時間がない」「施設に直接問い合わせるのはハードルが高い」と悩んでいる方は、施設紹介サービスに依頼することもひとつの手段です。

施設紹介サービスに依頼すると、無料で施設見学や体験入居のスケジュールを調整してもらえます。

あんしるでは、札幌を中心に北海道内の施設を紹介しているため、施設見学日程の対応も相談可能です。お気軽にご相談ください。

体験入居を検討している方は、利用する流れについて1ステップずつ解説するので、参考にしてください。

1.施設を見学

入居する方の条件に合う老人ホームが見つかったら施設を見学しましょう。

施設に直接問い合わせると、見学のスケジュールを組んでもらえます。

問い合わせて翌日に施設を見学するのは難しいため、1週間程度余裕を持っておきましょう。

2.体験入居を申し込む

施設を見学して、よい雰囲気を感じたら体験入居を申し込めるか確認しましょう。

体験入居ができる施設であれば申し込みに進みます。

3.本人の調査

体験入居の前に、自宅もしくは施設で職員のスタッフと入居する方で面談をおこないます。

入居する方の認知症や食事・入浴・排泄の動作、睡眠状況などを確認し、施設を利用できるかの判定が実施されます。

4.体験入居へ

施設から体験入居OKの判定がもらえたら、実際に施設で過ごします。

5.体験入居終了後は入居申し込みも可能

体験入居の期間が終わったら、入居申し込みをするか決めます。

すぐに申し込む必要はなく、一旦自宅に帰って決めても構いません。しかし、人気の施設では満室になり、入居できなくなってしまう可能性があります。

入居に前向きであれば、早めの申し込みをおすすめします。

老人ホームで体験入居するときに持っていくもの

老人ホームで体験入居するときに持っていくものは、以下のとおりです。

• 衣服
• 保険証
• 内服薬
• 歯ブラシやティッシュ・タオルなどの日用品
• おむつやリハビリパンツ
• 本人が安心して過ごせる持ち物

衣服やおむつは、多めに持っていきましょう。

施設での体験入居は慣れない環境で過ごします。

慣れない環境で過ごすと、不安が強くなったり、夜に眠れないと感じたりするケースがあるのです。

体験入居中の不安を軽減できるように、自宅で大事にしているものを持っていきましょう。

老人ホームの体験入居で見るべきポイント

老人ホームの体験入居で見るべきポイントは、以下のとおりです。

• 雰囲気
• 設備
• スタッフとの距離感
• 食事内容・味付け
• 周囲の環境

それぞれ見ていきましょう。

雰囲気

体験入居の際は、老人ホームの雰囲気が合うか確認しましょう。

老人ホームは長期間生活するため、雰囲気が合わないと後悔してしまうかもしれません。

老人ホームの雰囲気は、見学するだけではわからないこともあります。

見学時点ではよい雰囲気を感じても、体験入居してみると「なんとなく合わなかった」と感じるケースもあるのです。

体験で入居するときは、利用する方がよい雰囲気と感じられるか見ておきましょう。

設備

老人ホームに体験入居するときは、安全かつ満足に生活できる設備があるのか見ておく必要があります。

たとえば、右手に麻痺のある方が施設を利用する場合は、ベッドの左側から降りられるレイアウトの部屋があるか、個室にあるトイレは左側に手すりがあるのかなど確認しておかなければなりません。

また、「老人ホームに入居してもアクティビティに参加したい」「時間があるときは自分で料理を作りたい」など希望がある場合は、キッチンやフィットネスルームなどの設備がなければ生活満足度の低下につながります。

体験入居期間で設備を確認して、施設に入ってからも満足した生活ができるかイメージしておきましょう。

スタッフとの距離感

老人ホームのスタッフとの距離感は、長く生活するうえで確認するポイントです。

スタッフとの距離感が近すぎたり、言葉遣いが合わなかったりするかもしれません。

また、老人ホームによっては人手不足で要望に対応するまでに時間がかかるケースもあります。

食事内容・味付け

体験入居期間の食事内容・味付けは、必ず見ておきましょう。

老人ホームの生活における食事は、毎日の楽しみと言っても過言ではありません。

食事内容や味付けが入居する方の好みに合えば、老人ホームでの生活が楽しいと感じられるからです。

周囲の環境

「老人ホームへ入居した後も外出を定期的にしたい」と考えている方は、周囲の環境も見ておきましょう。

周囲にウォーキングコースやショッピングモールがある老人ホームであれば、入居後も定期的に外出する楽しみができるでしょう。

しかし、周囲に買い物ができる環境を求めている方が、周囲に緑の多い施設を選んでしまうと、生活における満足度が低くなってしまいます。

周囲の環境に求めるものがあるか、体験入居期間で調べておきましょう。

老人ホームで体験入居するべきか悩んでいる方からよくある質問

体験入居はするべきですか？

体験入居は必ずしも必要ありません。施設見学後にすぐ契約を決める方もいます。

もし入居する方が体験入居を希望する場合は、おこなったほうが納得できる施設を見つけられるでしょう。

しかし、自宅で介護を受けながら生活されており、ご家族が介護疲れを感じている場合は、施設見学のみで入居契約する方がほとんどです。

体験入居は繰り返し利用できますか？

同じ施設で体験入居の繰り返し利用は、基本的にできません。

体験入居後に同じ施設を利用したい場合は、ショートステイでの契約がおすすめです。

ショートステイであれば、介護保険が適用されるため、体験入居と比較して料金が安くなります。

面会頻度はどれくらいにしたらいいですか？

面会頻度は、週に1回の方が多くいます。

しかし、あなたの気分や都合で面会頻度は変えても問題ありません。

面会に前向きになれなければ、行かなくてもよいのです。

認知症で当日施設に行くことを嫌がるときはどうしたらいいですか？

施設に行くとは伝えず「お出かけしよう」や「ドライブ、食事に行こう」など、ご本人が出かけたいきっかけになる理由で声をかけてみましょう。

施設に到着した後に「施設に迷惑をかけるかもしれない」と心配になるかもしれません。

しかし、老人ホームのスタッフはプロのため、帰宅願望のある方の対応に慣れているため安心してください。

まとめ｜自分に合う施設を見つけるために体験入居を検討しよう

今回は、体験入居にかかる費用や利用できる期間について解説しました。

体験入居を利用して、実際に老人ホームで生活すると、入居後の姿をイメージできます。

入居後の姿がイメージできると、老人ホーム選びに失敗する可能性を軽減できます。

老人ホーム選びで失敗したくないと感じる場合は、体験入居を利用してみてください。

あんしるでは、北海道内の体験入居できる老人ホーム探しを無料でサポートしています。

「どんな施設が合うかわからない」と悩んでいる方は、一度あんしるにご相談ください。

入居する方の希望に合う施設を無料で紹介、見学・体験入居まで代わりに手続き致します。

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