高齢者が賃貸で見守りサービスを使うと生活できる？入居を断られたときの選択肢も解説

「親が一人暮らしで生活できているか不安」「普通の賃貸でも介護サービスを使えば生活できるのか知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

家族が一人暮らしで生活できているか不安な方は、見守りサービスや介護サービスを利用してみてください。

普通の賃貸でも認知症がなければ、介護サービスを利用して生活が可能です。

しかし、麻痺があったり、認知症があったりする場合は、スタッフが毎日見回りを行っているケアハウスやサ高住へ入居したほうが安心して過ごせるでしょう。

この記事では、賃貸で利用できる高齢者見守りサービスを解説します。

また、家族が安心して生活できる「サ高住」や「ケアハウス」についてもお伝えします。

一般的な賃貸で利用できる高齢者見守りサービス

賃貸で利用できる高齢者見守りサービスには、下記があります。

見守りサービスの種類	メリット	デメリット	料金
訪問型	対面で確認してもらえる	頻度が少ない 24時間対応できない	月額約3,000円
電話・メール	自治体が提供しているサービスであれば費用が安く済む スマートフォンがあれば利用できる	本人の自己申告となるため、現状を確認できない	月額約400円～2,000円
緊急通報型	緊急時に通報すると対応してもらえる	緊急時に利用できるかわからない 普段の状況がわからない	月額約3,000～5,000円
カメラ・センサー型	常に確認できる 動きを感知するため、他の手段と比べて安心できる 自分で機械を購入して利用できる	本人が納得しないと利用できない	月額約500～5,000円

対面型、電話・メール、緊急通報型は、サービスの契約が必要なため固定費がかかります。

カメラ・センサー型であれば、本人の承諾を得られると、機械を購入して設定するだけで利用できるものもあります。

サービスを利用するケースと比較して、固定費がかからないメリットがあるのです。

見守りサービスを利用する際は、本人が使いやすいものを選びましょう。

しかし、カメラ型以外は見守り頻度が少なく、安心できないと感じる方もいるのではないでしょうか。

安心して過ごすには、スタッフによる見回りが毎日ある賃貸への入居もひとつの手段です。

高齢者が入居できる見守りサービスのある賃貸

スタッフによる見守りサービスがあり、高齢者が入居できる賃貸には、下記があります。

• ケアハウス
• 有料老人ホーム
• サービス付き高齢者向け住宅

各施設の特徴を解説するので、引っ越しを考えている方は参考にしてください。

ケアハウス

ケアハウスは、日中にスタッフからの見回りを受けられる賃貸です。

夜間にスタッフはいませんが、緊急時にはブザーなどで呼び出しができます。

月額費用は、約9～15万円です。

都心部の賃貸と比較すると大きく変わらない値段で、見守りサービスを受けられるのは嬉しいですね。

自宅での生活に不安がある方が入居可能で、食事の提供や週に2回の入浴サービスもあります。

ケアハウスについては、下記の記事で詳しく解説しています。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、見回りサービス以外にも食事やアクティビティの提供がある賃貸です。

他の2つと比較すると、月額費用が高くなる施設もありますが、約10万円から入居できる場所もあります。

有料老人ホームによっては、24時間看護師が常駐しているところもあり、いざというときもすぐに対応してもらえる点が魅力です。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）は、スタッフによる見回りや生活相談を提供している賃貸です。

先ほど解説した2つと比較して、生活の自由度が高くなっています。

外出や外泊はスタッフに伝えておくと自由にできるため、賃貸と同じように生活したいと考
えている方にも向いています。

注意点として、食事や入浴などのサービスはオプションになっているため、希望する場合は追加での契約が必要です。

サ高住については、下記の記事で解説しています。

有料老人ホームとの違いも解説しているので、ご覧ください。

ケアハウスやサ高住と一般的な賃貸との違い

ケアハウスやサ高住と一般的な賃貸の違いを4つにわけて解説していきます。

設備

一般的な賃貸では、室内に設備が全て整っていますが、ケアハウスやサ高住は、施設内に共用のトイレやお風呂があります。

各部屋にトイレやお風呂が設置されている施設もあるため、入居する方の希望に合わせて探すとよいでしょう。

部屋の広さ

一般的な賃貸と比較すると、ケアハウスやサ高住は部屋が狭くなります。

部屋が狭くなると、持ち込める量に限りがあるため、思い出のものがたくさんある方は処分を検討しなければいけません。

部屋が狭くなる点はデメリットに感じやすいですが、導線が短くなるため、高齢者にとっては短い距離で移動できて生活しやすいメリットもあるのです。

見守りサービスの頻度

ケアハウスやサ高住では、1日1～2回の見守りサービスがあります。

企業や自治体が提供している見守りサービスは、1週間や1ヵ月に1回など頻度が少ないのが現状です。

施設であれば目視の確認となるため、電話やメールによる見守りサービスと比べて、安心して任せられる点も嬉しいですね。

サービスの提供の有無

賃貸の場合は、食事や掃除などは一人でおこなう必要があります。

サービスを導入すれば、入浴や食事の準備はしてもらえますが、要介護度が高くなければ利用できる回数が限られてしまいます。

高齢になると、食事などを自分で用意することが大変と感じる方は少なくありません。

施設であれば食事や掃除などは任せられるため、負担なく生活できるでしょう。

高齢者で見守りサービスのある賃貸を探している方からよくある質問

一般的な賃貸で訪問サービスを利用したら生活できますか？

ご本人のADLによります。

訪問サービスを利用してもひとりの時間ができるため、段差で転倒したり、認知症で火の不始末が見られたりする場合は難しいかもしれません。

家族が同居しており、日中のみであれば訪問サービスを利用したら生活可能です。

高齢者が賃貸住宅を借りられない理由は何ですか？

高齢者が賃貸住宅を借りられない理由は、孤独死などの健康面、家賃を滞納される金銭面によるリスクがあるからです。

一般的な賃貸で断られても、先ほど解説したケアハウスやサ高住などであれば入居可能です。

URの賃貸住宅で高齢者の収入はいくら必要ですか？

URの賃貸住宅に入居したい高齢者単身のケースで、必要な月収は以下のとおりです。

家賃	求められる月額収入
62,500円未満	家賃の4倍 5万円の場合は月20万円以上の収入
62,500円以上20万円未満	25万円
20万円以上	40万円

高齢者の方は、働くのが難しく収入が少ないケースもあるでしょう。

収入が少ない場合は貯蓄が家賃の100倍以上あれば、月収が基準を満たしていなくても入居を認めてもらえます。

参考記事：お申し込み資格（UR賃貸住宅）

まとめ｜見守りサービスのある賃貸を考えている方はケアハウスやサ高住も検討しよう

見守りサービスを利用すると、定期的に安否や生活状況を伝えてくれるため安心です。

しかし、高齢の一人暮らしは、気付かないうちに転倒していたり、掃除ができていなかったりします。

見守りサービスの利用では、頻度が少なくすぐに対応できないケースもあります。

ご家族が高齢で見守りサービスを検討している方は、賃貸以外にもケアハウスやサ高住などの施設を検討してみてください。

24時間スタッフが対応している高齢者向け住宅を選ぶと、いざというときも安心できます。

北海道内で高齢者向け住宅を探す際は、あんしるへご相談ください。

無料で希望に合う施設を探すお手伝いをいたします。

遠方からのご相談にも対応しているため、お気軽にお問い合わせください。